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タワマンの強風は「凶器」?20年のプロが語る、冬の配達現場と1本の缶コーヒーの話

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地上と上層階は別世界。タワマンの風は「凶器」です

20年もこの仕事をしていると、朝、家を出た瞬間の風の音だけで

「あ、今日のタワマンはやばいな」って肌で分かります。

特に高層マンションの廊下。

一歩出た瞬間、手に持っていた軽い荷物が「フリスビー」になりかけるあの緊張感……!

これ、笑い事じゃなくて本当に焦るんです。

さらに怖いのが「紙」です。

配達票や代引きのお札が風にさらわれた日には、もう必死。

個人情報が入っているから、どこまでも追いかけて探します

あの時の絶望感と、見つけた時の安堵感といったら……。

ふと見ると、別の階の廊下の隅に、他社の荷物が風で飛ばされて落ちていたりします。

「あちゃー、やっちゃってるな……」と、そっと元の場所に戻してあげる。

名もなき配達員同士の「無言の連携」も、厳しい現場を生き抜く仲間意識かもしれませんね。

「機動力重視」!プロがたどり着いた防寒の美学?

風が強いってことは、それだけ体感温度も下がるということ。

凶器のように吹きつける風が僕の体温を奪っていく。

ほんとーっに風が吹き付ける廊下は寒いんです!

「そんなに寒いならモコモコに着込めばいいじゃん」って思うでしょ?

でも、プロの現場はそう甘くないんです(笑)。

あ、もちろんこれは僕が普段走っているエリア(都心部)の話。

雪国で吹雪と戦いながら、雪に足を取られつつ配達しているガチの強者(同志)の皆さんからすれば

「甘いこと言ってんじゃねぇ!」と怒られちゃうかもしれませんが……!

氷点下二桁が当たり前の地域の苦労は、本当に頭が下がります。

そんな雪国の凄まじい環境に比べればマシかもしれませんが、それでもやっぱり動く仕事。

20年やってきて思うのは、「厚着しすぎると逆に疲れるな」ってこと。

着込みすぎると腕が動かしにくくて、荷物も取り出しにくかったりと地味にストレス

モコモコのまま階段を上り下りすると、なんか体力の減りが早い!……気がする

だから僕は、インナーは厚い生地のヒートテックでしっかり暖かくして、

上は動きやすさ重視で着すぎないようにしています。

結局、動きやすいのが一番ラクでした。


「置き配」を持ち帰るのには、プロなりの理由があるんです

ここでちょっと真面目な話を。

最近SNSなどで「置き配指定してるのに持ち帰られた!」と怒っている方を見かけることがあります。

もちろん、配達員のミスで間違えて持っていっちゃう時もゼロではないとは思うんです。

でも、基本的に僕らはできれば一度で配りきりたい。

それでも、「あえて持ち帰る」って時があるんです。

例えば、さっきのタワマンの強風の日。

指定場所が吹きさらしで、置いた瞬間に荷物が飛んでいって

破損したり紛失したりするのが目に見えている場合

プロとしてそのままにはできません。

だからといっていきなり持ち帰るのではなく、

まずはちゃんとチャイムを鳴らして「在宅確認」をします。

それでもいらっしゃらない場合、

荷物の安全のために」持ち帰らせてもらう事もあるんです。

人のミスもあるとは思うけれど、

「もしかしたら何か理由があったのかな」と、少しだけ想像してもらえると救われます。


冬のピンポン。早く出てくれるだけで、僕らは救われます

体感温度が氷点下の中、玄関前で返事を待つ数十秒。

家の中で待っている人にとっては一瞬かもしれませんが、

外で凍えている僕らにとっては、数分にも感じる長い時間なんです。

だから、ピンポンしてすぐに「はーい!」って出てくれるだけで、

もう女神か神様に見えます(笑)。

「次はもっと丁寧に、もっと早く届けてあげよう」って心に誓うくらい、単純に嬉しいものなんですよ。


冷たくても温かい、1本の缶コーヒーに救われて

そんな過酷な1日でも、なにげにお客さんの優しさに支えられてるんですよね。

いつも「これよかったら飲んでっ」と缶コーヒーをくれるおばあちゃん。

決まってキンキンに冷えたコーヒー(笑)。

「おばあちゃん、外もキンキンなんだよ!」と心でツッコミを入れつつ、

でもその「気持ち」が何よりの防寒着になって、心はポカポカになります。

あと逆に、僕が来る時間を予測して、熱烈にアッツアツな缶コーヒーを用意して待っててくれるおばちゃんもいて、

もう「神……!」と拝みたくなりますね。

5件連続不在でイライラした時も、鬼嫁(失礼!)の待つ家への足取りが重い時も、

この1本の重みで少しだけ足が軽くなるんです。

ずっと配達をやってるけど、こういう瞬間にやっぱり

人と人のやり取り」って良いよなぁって実感します。


同業者・読者の皆さんへ 明日もタワマンの強風に立ち向かう同志の皆さん、

荷物も自分も飛ばされないように、気をつけて頑張ろうな!

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